人生の曲がり角は慎重に

40代に入ると20代~30代まで順調に昇給・昇格していた人でも、会社に対して疑問や不満を感じるようになります。現場において突然入社が自分よりも遅い社員がリーダーに抜擢されたりという事柄がどんどん起こってきます。若くて学歴があるというだけで出世のターゲットになることもあり、技術は自分の方が上であるにもかかわらず、理不尽な人事が行われるケースも少なくありません。

一般的には、40歳の前半から企業の選抜が始まってきます。そうして、40も後半となればサラリーマン人生の正念場にかかってきます。昔は50代を過ぎてから転職を希望する人に最長6か月の休職か、通常の退職金のほかに割増金を支給する制度がありました。ところが、近年はこの制度が40代から始まるようになり、45歳がサラリーマン人生の剣が峰となっています。そうした中、決して早まった行動をとるのは賢明ではありません。転職を考える前に、きちんと整理し計算をしておかなければならないことがあります。

人生80年時代と言われていますが、40歳はその曲がり角だといえます。これから後40年の人生をどのように過ごせるかを考えなければなりません。最も重要なことは、公的年金制度を調べることです。自分の職歴と合わせて、年金への加入期間がどの制度に、どのくらいあるのかを確認しておきましょう。年金が支払われる時期に、満額もらうためには後何年勤めなければならないのか、その年と月数を調べておくことも忘れないようにしましょう。